モバイルエンコーダアプリを使えば、チャンネル登録者数が1,000人未満でも、スマホやタブレットなどのモバイル機器からYouTubeでライブ配信を行うことできます。
参照:[YouTubeヘルプ]-[YouTubeでライブ配信]-[エンコーダでライブ配信を作成する]
モバイルエンコーダは、YouTubeやfacebook等の動画配信サービスに接続し、スマホやタブレットなどのモバイル機器からライブ配信を行うためのアプリです。
モバイルエンコーダは、PlayストアやApp Storeからダウンロードでき、機能制限はありますが無料で使用することも可能です。 主なアプリとして、CameraFi Live(韓国 Vault Micro社)、CamON Live Streaming(The spyNet Camera Project)、PRISM Live Studio(韓国 NAVER社)、Streamlabs(米国 Logitech International社)等があります。
モバイルエンコーダアプリのひとつである「CameraFi Live」を使ってスマホからYouTubeでライブ配信する方法を次の動画で説明してますのでご覧ください:
動画でも説明してますが、事前準備として、ライブ配信しようとするYouTubeチャンネルでライブストリーミングを有効にしておく必要があります。 ライブストリーミングの有効化は、YouTubeの[チャンネルのステータスと機能]ページで行えます。
得点や経過時間を表示するためのWebページを「CameraFi Live」に登録すれば、ライブ配信中、画面に得点や経過時間を表示することが出来ます。
弊社ではサッカーの得点・経過時間表示用のWebページを作成し一般公開してます。アドレスは、https://yukisoft.jp/live/football.htmです。 ブラウザで確認するには、こちらをクリックしてください。
「CameraFi Live」にこのWebページを登録して使用する方法を次の動画で説明してますのでご覧ください:
このサッカーの得点・経過時間表示用のWebページはどなたでも自由に使用できますが、無断コピーや改変は禁じます。
CameraFi Liveの[Webオーバーレイ解像度]の設定が既定値の360pのままだとスコアの表示が不鮮明で見づらくなります。 スコアを見やすくするには、720pに変更してください。変更方法は次の動画をご覧ください:
ライブ配信の画質や動画のスムースさは上りの回線速度に依存します。 回線速度は、使用する回線、場所、時間帯等に依存し、実際の回線速度はスピードテストで計測できます。 例えば、ブラウザで「BNRスピードテスト」で検索し、BNRスピードテストにある「Upload Speed (上り)」の[計測開始]ボタンをクリックすると計測できます。 赤い文字で表示されたデータ転送速度が、スマホからYouTubeのサーバーにデータを転送する際の速度の上限となります。
一方で、ライブ配信に必要な転送速度は、解像度とフレームレート(1秒間のコマ数)に依存し、下表のような関係となります:
解像度、フレームレートとビットレート(転送速度)の関係60fps | 30fps | |
---|---|---|
3840x2160p (4K) | 20~51 Mbps | 13~34 Mbps |
1920x1080p (FHD) | 4.5~9 Mbps | 3~6 Mbps |
1280x720p (HD) | 2.25~6 Mbps | 1.5~4 Mbps |
モバイルエンコーダで解像度を選択する際には、BNRスピードテストで上りの回線速度を計測し、この速度が上の表のビットレートを上回るか同程度になるようにするとよいでしょう。
1試合あたりの配信時間を120分として、上のビットレート表から1試合あたりのデータ転送量(ギガ数)を求めると、下表のようになります。 720pで配信した場合、1試合あたり1.4~5.4GB、1080pで配信した場合、1試合あたり2.7~8.1GB程度のギガ数を使うことになります。
解像度、フレームレートと1試合(120分)あたりのデータ転送量(ギガ数)の関係60fps | 30fps | |
---|---|---|
3840x2160p (4K) | 18~46 GB | 12~31 GB |
1920x1080p (FHD) | 4.1~8.1 GB | 2.7~5.4 GB |
1280x720p (HD) | 2.0~5.4 GB | 1.4~3.6 GB |
CameraFi Liveでライブ配信する際のバッテリ消費量をスマホを使って実測したところ、1試合120分あたり約2,000mAhでした。 スマホのバッテリ容量は3,000~5,000mAh(iPhoneは4,000mAh)なので、1試合分くらいはもちそうです。 不安な場合は、モバイルバッテリを用意するとよいでしょう。
モバイルエンコーダアプリはカメラの映像をYouTubeのサーバーが受け取れる形式に変換するため、スマホ内部でデータ処理を行っており、その結果、通常より熱を発生します。 室内でライブ配信中にスマホの表面温度を測ると43°Cでした。 スマホは熱を表面から発散することで、それ以上の温度上昇を防いでいます。 屋外で直射日光があたる状態では、日光による温度上昇も加わるため、更に高温となり、誤作動の原因となります。 したがって、屋外では日傘などを使い、スマホに直射日光があたらない状態でライブ配信を行った方がよいでしょう。